C#でPSDセンサを「見える化」する
実験用ロボの「たくさんセンサ」は3つのPSDが一組になっています。右側の写真のようにそれぞれのPSDは下向け、水平、上向けにセットしユニット化しました。下向けのセンサは床面を感知し、路面の段差の検出をもくろんでいます。このようなユニットを3つ、ロボットの前部に左側の写真のようにほぼ同じ方向を向けて取り付けました。
このようにセンサを立体的に配置することで、センサによる「認識力」が向上するかどうかを実験してみたいと思います。
下向けのセンサは近距離用のGP2D120、他のセンサはGP2D12(GP2Y0A21YK)を使っています。
C#で作成したコンソールソフトは各PSDの情報を数値で表示するだけでなく、左上のウィンドウにそれぞれのPSDからの距離情報を9個の四角形の明るさで表現するようになっています。反応がなければ黒、最も近い反応で白になります。これがPSDの「見える化」です。ロボットが外界をどんな風に見ているのかが直感的に分かるので、自律プログラムを作る際のツールとして有効だと思います。
いくつか典型的なケースをみてみましょう。
背の低い障害物はこんな風に見えます。平らな床では下向きのセンサは常に一定の値を示しています。
壁などの背の高い障害物はこんな風です。
雑誌のような低い障害物は下向けのセンサで対応します。左下のセンサが他と比べて白っぽくなっています。
これは段差のイメージです。左下のセンサが凹んでいる段差を検出しています。
テーブルのように、ロボットが潜り込めるものはこんな風に見えています。
静止画だとピンとこないと思いますが、リアルタイムにセンサのイメージを見ながらロボットを操縦するのは、それほど難しくありません。
ちなみにコンソール右下のボタンをクリックして実験用ロボをリモコンすることが出来ます。
« 実験用ロボのPCインターフェイスとC#で作るコンソール | トップページ | PICでPSDの測定結果を距離に変換 »
「ロボット作ろう」カテゴリの記事
- Raspberry Pi3でturtlebotを動かしたいのだけど(2016.06.11)
- STM32F4のAD変換トラブル(その2)(2013.03.29)
- TrueSTUDIOからEclipseへ乗り換える(拾遺)(2012.07.14)
- TrueSTUDIOからEclipseへ乗り換える(その3)(2012.07.13)
- TrueSTUDIOからEclipseへ乗り換える(その2)(2012.07.07)
« 実験用ロボのPCインターフェイスとC#で作るコンソール | トップページ | PICでPSDの測定結果を距離に変換 »
コメント