アクエストークモジュールを作る(その1)
花岡ちゃんのウィークエンド
今回はしゃべる機械を作ってみます。ホストからシリアルで日本語のテキストを送信すると、それを読み上げるTTS(Text To Speech)方式です。主要な機能を集約したアクトブレインのMICRO TALKというデバイスがあるので今回はそれを利用します。
このデバイスはおなじみのアクエストのアクエストークを組み込んだものです。基本的にはひらがなの文字列から音声に変換するソフトウェアで、ネットタンサーにも使われています。シリアルでコマンドを送れば発声します。したがってほとんど周辺回路が要りません。
MACRO TALKは千石電商で2.5K円で購入しました。3.3V動作、5MHzの水晶を接続するだけで動作します。とても簡単ですが、問題はパッケージです。0.5mmピッチのQFP100pinですからねえ。ハンダ付けはちょっと大変です。今回は同じく千石でダイセン電子の変換基板を購入、コレに載せることにします。
水晶はラジオセンター2階の菊池無線で4.9152MHzのモノを360円で購入。丸善もトヨムラもツクモもなくなってしまった現在、がんばって電波もの部品を置いている貴重な店の一つです。ぴったり5MHzではないですが1.7%くらいの誤差なので問題はなさそうです。この周波数の水晶は昔から結構出回っているんですが、用途がイマイチわかりません。映像関係かなんかでしょうか? 5Mの水晶は意外と入手困難です。無線関係ではあまり使わない周波数ですしね。どうしても欲しいならdigi-keyにたよるのがよさそうです。
回路図です。最低限の構成ですが、これでとりあえず動作しています。
手ハンダのコツ、製作のポイントなどは次回に。
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4.9152MHzはCDMAの携帯で使われています。なので大量に出回っているのでしょう。CDMAのベースバンドは1.2288MHzで、QPSKのクロック抽出に1.2288x4のPLLを使います。それで4.9152MHzなわけです。あとはシリアル通信のボーレートにも使われていますね。128*38.4Kがちょうど4.9152MHzです。
投稿: けんぶ〜 | 2014年12月16日 (火) 03時25分