OpenCVをWindows XPとVC++2010で使うには
シェーキーが一段落して、このところハード・ソフトとも工作はお休みです。
これからしばらくは、ロボットがらみのパソコンソフト周りを見ていきたいと思います。
まずはおなじみのOpenCVです。これはたくさんの情報がありますから、僕の説明などは必要ないですね、今回の参考書はこの2冊です。
下の方がOpenCV1の詳細な解説本で、5年ほど前に購入したもの、上のが同じ著作グループによるOpenCV2対応版です。単なる1の改訂版ではなく、現代的な実施例などが盛り込まれた、全く別の本という感じですから、両方持っていた方がよさそうです。
この本やOpenCV.jpのサンプルコードを試しながら、使い勝手を確認しています。短いコードでいろいろなことが出来るので、なかなか面白いですね。もっと早く着手すればよかったと思います。手遅れですが。
ただ、導入に際しちょっと困ったことがあったので、皆さんの参考のために投稿しておきます。
僕の開発用のマシンはいまだにWindows XPを使っています。今回はこれにOpenCV2.3とVC++2010を導入しました。
写真の本には導入方法が懇切丁寧に記載されているので、作業は実にスムーズでしたが、サンプルコードを試していくうちに、いくつか「初期化に失敗」するものが出てきました。顔認識もその一つ。最初のうちは、まあそういうこともあるわなと思ってそれほど気にしなかったのですが、動かないものはどうにも動かない、さすがにこれは変だということで本格的に調べてみました。
…まあ、いろいろあって… (何時間もかかりましたが…)顔認識サンプルが無事に動くようになりました。
本では、VC++2010を使っている場合、ビルド済みのライブラリへのパスをOpenCV2.3¥build¥x86¥vc10¥binへ通すようになっていますが、どうもこれはOSがWindows7の場合のようで、XPではOpenCV2.3¥build¥x86¥vc9¥binと、VC++2008の場合のパスを設定しないとだめのようです。うちのパソコンだけかなと思って、同じくXPを使っている会社のパソコンで試したところ同じ結果でした。この構成のパソコンではそうしないとだめなようです。
その他は本の解説通りで動いています。
同じシステム構成で顔認識サンプルなどの初期化エラーに悩まされている方、試してみる価値はあると思います。
それから、USBカメラはこんなものを使っています。
これもだいぶ前にアメリカの通販サイトから購入したものです。ラジコンサーボを使ったパン/チルト雲台付き、USB接続の仮想シリアルポートでパソコンから動かすことが出来ます。
« 餌やりロボットを改良する | トップページ | Windows7も導入する »
「管理人のページ」カテゴリの記事
- スパイ映画に出てきそうな高一再生検波受信機(2022.12.10)
- 「超小型」電池管再生検波ポケットラジオ(2022.11.08)
- サブミニ管5678と大型バーアンテナの再生検波ポータブル(2022.07.14)
- 電池管マイブーム到来(2022.07.01)
- グレイ・ウォルターの真空管式電子カメを作ってみる(2022.06.27)
コメント