D6T-44L-06でサーモグラフィを作る
花岡ちゃんのウィークエンド
前回動作を確認した非接触温度センサアレイD6T-44L-06を使って、温度を色で表示するサーモグラフィの実験をしてみます。パソコン側のソフトは、スイッチサイエンスのこちらのブログを参考にしてProcessingで作ってみました。実験回路は前回と同じです。
下が実験の動画で、センサは黄色いバイスに挟んであります。MacBookの画面に表示されているのが、「サーモグラフィ」です。人間やネコの体温に反応しているのがわかると思います。
今回の実験では、人間や動物を発見することを目的としたので、センサから気温(センサから最初に読み出されるデータ)を含む17点の温度データを読み込み、気温から1℃低い温度を起点として、上下1℃を0.1℃毎に色分けして表示しています。この方式だと、多少室温が変化しても、温度の高い物体を安定に識別出来ます。この辺はプラクティカルに決めたので、使用する環境に合わせて調整が必要だと思います。
このアルゴリズムは大変敏感で、センサが室温で安定していないと表示に影響が出ます。実験する前に、通電した状態で10分くらい放置すると、動作が安定します。また、実験中、エアコンの冷風などが直接センサに当らないように気をつけます。手持ちの機械に使うときは、手の熱がセンサに伝わらないよう工夫する必要があるようです。
PIC24側のソフトはこれです。前回のソフトとはパソコンへ送信するデータのフォーマットが異なるだけです。約100ms周期でカンマ区切りの温度データを連続的にパソコンへ送ります。
「pic24f_test_7.zip」をダウンロード
Processingのコードはこれです。今回はMacOS版で製作しましたが、Windowsでも動くはずです。
「largeimage.pde」をダウンロード このコードはシリアルポート番号を自分のシステムに合わせる必要があります。起動すると、ポートのリストを表示するので、ソースコードの pn = Serial.list()[4];の4を使いたいポートの番号に置き換えます。
なお、このソフトは時々起動時にハングアップすることがあります。原因はわかりませんでしたが、起動し直せばよいので、このままアップしておきます。