eVY1に上手に歌ってもらうには
花岡ちゃんのウィークエンド
eVY1は音素片合成なので、上手に歌ってもらうには、イロイロとノウハウがあるようです。今回の実験で気づいたコトを、すこしばかりメモしておきます。
■促音を出すには
昔、SC-01という英語の音素片合成のICがあり、これをPC8801のプリンタポートにつないで、日本語を無理矢理発音させたことがありました。たしかLogin誌に製作記事が載っていたのだと思います。英語の音素ばかりなので、「はぁじぃめ まぁしぃて」なんて感じで、なるほど、外人さんが喋ってるみたいになるもんだなと感心したことを覚えています。そのときは、促音を数百msの無音時間を挟むことで実現していました。
eVY1でも理屈は同じです。花の街の「わになって」の部分は、「な」の音を、ゲートタイムを短くしてスタッカートにし、「て」の音につなげているだけです。
eVY1シールドをパソコンにつないでMIDIシーケンサで鳴らす場合は、「な」の音を短めにして休符をいれればいいでしょう。
■鼻音には要注意
レガートで演奏していると、歌詞が思ったように発音されないことがあります。花の街の「なないろ」の部分は、レガートで歌わせると「なあいろ」になってしまいます。これは、鼻音が前音の母音にかくれてしまって聞き取れないからです。「や」「な」などは子音が弱いので、こういうことが起りがちです。対処法は、促音と同じで、前の音との間に無音時間を挟めばOKです。この場合の無音時間は、促音の時より、ずっと短い時間で大丈夫です。
これは人間が歌を歌う場合でも同じで、「なな」や「やま」などはしっかり発音しないと「なあ」「やわ」なんて聞こえます。独唱の場合は気をつければすぐになおるのですが、合唱では、ひとりひとりが同じように発音し、なおかつタイミングもぴたりと合わなければならないので、かなり大変です。
僕は、中学の時に、合唱部に所属していたので、こういったハナシはとても懐かしいですね。
【後日追加】Arduinoでマルチトラックシーケンサーを作って、「あなたの心に」を伴奏付きで演奏してみました。まだ最後の部分などはことばが聞き取りづらいですが、伴奏のせいかかなりまともに聞こえます。
→演奏動画はこちら
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