【昔語り8】科学教材社の0-V-2(その2)
アキバ昔語り
上京してアキバデビューしたのは1972年、もうその頃には科学教材社に興味はありませんでした。そのためアキバの傍にあるにも関わらず、若い頃は足が向くことはありませんでした。
ノスタルジーにひかれ、初めて訪問したのは1990年代でした。0-V-2を作ってみたい、コイルはまだ売ってるんだろうか、あわよくばキットが残ってるかもという気持ちで仕事の途中で立ち寄ることに。0-V-2を作りたいんだけど短波帯のコイルはないかと尋ねたところ、ないけれど自作するならボビンは同じだからこれを買って巻き直せと、売れ残りと思しきVHF帯のプラグインコイルを出してくれて、コイルデータの入った製作記事のコピーをもらいました。そのコピーは無くしてしまいましたが、おそらくこの記事のコピーです。ヤフオクで入手した誠文堂新光社の「初歩のアマチュア無線製作読本」の記事です。
その後仕事も忙しくなり、かなり長い間ほったらかしになっていた0-V-2製作、再スタートしたのはリタイア後、2020年の春先でした。
ヤフオクやアキバの(旧)内田ラジオあたりで、ぼちぼち集めていた真空管セット用の部品が役に立ちました。
コイルはその時買ったVHFコイルのまき直しではなく、ヤフオクで手に入れた新品プラグインボビンで、中波帯と短波帯5〜15MHzの2本を作りました。シャーシは並四用の穴あきシャーシの新品、他の部品もほとんど新品で調達したものです。並四トランスはガード下のトランス屋さんで、おそらく今でも新品が入手できると思います。並四用穴あきシャーシは1〜2年前まではヤフオクで売っているショップがあったのですが、いまはもうやっていないようです。シャーシパンチやハンドニブラを持ってるので、部品に合わせて一から穴あけも面白そうでしたが。
回路構成は製作記事の通り、CRの値は系列の問題と若干の調整で回路図と違うところもあります。また、6BM8の5極部のグリッド抵抗をボリュームにして音量調整もつけてあります。シンプルなACケーブルは、アキバの電線屋さんにいけばあるのはわかってたのですが、コロナなので買いに行くわけにもいかず、アマゾンで簡単に入手できるテーブルタップをちょん切ってます。
久しぶりの「半田付けを楽しむ」工作で大満足でした。製作当時のローカルラジオ局受信の様子です。
と、まあここまでは順調だったのですが、この先この素朴なラジオは21世紀の洗礼を受けることになります。
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